「歯がダメになったら、最後は入れ歯にすればいいじゃない」と言う話をよく聞きますが、年をとってほとんどの歯が悪くなっても、歯科治療の最後は、入れ歯を入れておしまいではありません。 歯がなくなっても、次に守らなければならないものがあります。 それは歯肉と今まで歯を支えてきた土手(歯槽骨)、そして噛み合わせです。よい噛み合わせは消化吸収を良くし、内臓をいたわり、噛むことによる脳への刺激となり、ボケ防止となります。下の左の写真は歯肉はいつも赤くただれ、しだいに歯槽骨が吸収されてきました。そのため入れ歯はますます悪くなり、良く咬めず、顔も歪み、姿勢も悪くなるのです。
一本でも多く自分の歯であると言うことで、入れ歯の安定度が変わってきます。残っている数本の歯を大切に保存治療をし、奥歯は上下ともに土手を守るため、良く適合した入れ歯を入れました。治療前と比較して口元や目の輝きが違うのがわかります。
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